レオン自動機、自動化技術を提案

 レオン自動機(宇都宮市、田代康憲社長)は食の安全・安心の徹底、働き方改革への対応など、食品業界が実践すべき取り組みに対し、食品製造の自動化技術を活用して様々な提案を行う。
 包あん成形機では、「IoT」機能搭載機種など使いやすさに磨きをかけた「火星人Ⓡ」シリーズの最新機種、水洗い仕様の「セットパンナー」など多彩な成形バリエーションを紹介する。
 また、「火星人Ⓡ」に中華まんヒダ付け機を接続して、薄皮で肉汁たっぷりの小籠包の生産イメージを紹介する。

 製パン機械ではあんパンなどの包み成形のほか、クリームパンのような合わせ成形、またメロンパンのような上生地の被せ成形などを自動で行う「FE(フレックスインクラスター)ライン」で、菓子パンの多様な自動成形を実演する。あんパンやカレーパンなど、パン職人の技術と手間を要する具材の包み作業を自動化し、さらに小型化した包あんシステム「フレックスインクラスター」の実演も行う。
 パン用分割機「EZデバイダー」は、ホシノ天然酵母パン種の天然酵母を使用したパンの精度の高い生地分割を紹介する。すでに製パン業界で長く愛用されている製パンライン「VMシステム」では、さらに使いやすさを追求した最新の機能を披露する。
 「火星人Ⓡ」の精度の高い包あん機能は、薄皮で肉汁がたっぷりと詰まった具材を包む本格的な小籠包も安定して生産できる。後続に中華まんヒダ付け機を接続すれば、頭部にキレイなヒダを付けることが簡単にできる。同様のオプション構成で、本格的なヒダ付き中華まんの生産も可能だ。「手作り」という環境下では難しい食品の衛生的で、しかも安定した連続生産が実現できる。

 レオン独自の包あんシステム「フレックスインクラスター」は、1列の省スペースタイプ。ベーカリーの生産工場に容易に設置が可能で、包あん経験の有無に関わらず誰にでも操作できるのが特徴。
 同機は、あんこやカレー具材はもちろん、きんぴらごぼうなどの繊維質のある具材までもきれいに包むことができる。包む工程を自動化、効率化するだけではなく、菓子パン、惣菜パンのバリエーションを大幅に広げることを可能にした。同機に生地玉延展装置を接続すれば、成形しやすいように自動で生地を延展して「フレックスインクラスター」に投入できる。省スペースで効率の良い包あん成形を実現する。

製パン、包あん技術を融合

 長年培ってきた製パン技術と包あん技術の融合で高品質な菓子パンの生産を可能にしたのが「FE(フレックスインクラスター)ライン」。単純に包あん成形を自動化したものではなく、「あんパン」に代表される包み成形のパンはもちろん、「クリームパン」のように合わせ成形するパン、パンの上にビス生地を被せる「メロンパン」の成形も自動でできる。既存の生産ラインとも接続可能な広い汎用性をもったラインとなっている。
 また、最中やサンド菓子を自動成形する「マルチサンドライン」では、生地の自動供給装置(オプション)を取り付けた自動化ラインを提案するほか、レベントラウンドショップオーブンを使った洋菓子の焼成など、機能充実の機種ラインアップで魅力たっぷりの実演品目を用意している。
 ブース番号は西1B-11(西展示棟)。

         「火星人Ⓡ」+「中華まんヒダ付け機」