中国にデータセンター開設

 シーネットは中国現地企業からの要望と同国の特殊な通信事情を考慮し、北京のデータセンターを利用したシステム提供を開始した。
これまで中国の利用者は、日本のデータセンターに接続しシステムを利用していたが、北京データセンターの運用開始に伴い、全利用者のデータを移設し、より快適なクラウド環境のもとにシステムが利用できるようになった。
 新データセンターは中国で10年以上の展開実績と事業ライセンスを持ち、豊富な日系・現地企業向けの運用実績があるクララオンライン社が提供する。中国主要ISPとBGP接続することで、ネット接続性の悪さを解決し、中国全土から快適で良好な接続環境を実現している。

上海に新拠点も

 シーネットは新データセンターの運用開始に合わせ、上海に新たな営業拠点となる現地法人「越庫(上海)信息科技有限公司」(シーネット上海)を10月設立した。
 これまで、上海での営業、支援活動は北京に拠点を構えるシーネット北京で実施してきた。日系企業の経済活動が活発な上海にシーネット上海をオープンしたことにより、地域密着型の営業・支援活動と、より細やかで最適な物流ソリューションの提供が実現できる。
 快適なクラウド利用環境と地域密着型の提案によって、これまで以上に中国全土の物流を強力に支援する。
 シーネット上海では中国拠点・ASEAN共同体向け在庫管理システム「ci.Himalayas/GLOBAL」と、多言語対応ハンディソリューション「ci.Himalayas/HALO」、多言語対応音声認識システム「ci.Himalayas/voice」の3つのソリューションを通じて、上海経済圏の物流企業をサポートする。