凸版印刷グループは容器の回収・二次利用システムを確立した環境対応型UVインキ用プラスチック容器を開発し、今月中旬から本格的な販売を開始する。
容器本体にポリプロピレン(PP)樹脂、フタ材にポリエチレン(PE)樹脂を使用したUVインキ容器で、従来の金属缶と比較して軽量であることから、輸送にかかるCO2を削減できる。
製品の使用済み容器の回収・二次利用システムは、使用済み容器を洗浄して乾燥・粉砕した後に再生ペレット化し、製品製造時に3〜5割の割合で配合する、サステナブルな容器を実現した。
グループの各社の役割は、凸版印刷とトッパンプラスチックが製品の開発と製造、販売を、凸版物流が容器の回収を行なう。
価格はプラスチック容器本体だけでなく回収スキームまで合わせ、従来の金属容器本体と同等の価格を見込む。インキ業界に向けて製品を拡販し、2015年に約10億円の売上げをめざす。