三浦工業は50℃前後の工場廃温水熱を活用してボイラ給水を75℃に加温する「ボイラ給水加温ユニットVH-140H」を4月から発売する。
VH-140H
多くの工場では製造工程で低温の廃温水が発生する。例えば、食品や飲料系の工場では50℃前後の廃温水が殺菌・冷却などの工程で発生するが、これらの廃温水熱を回収し再利用するには温度が低いため、経済性や効率も悪く捨てられているケースが多くある。省エネ、環境負荷の低減を図るには、この未利用の低温廃温水熱を活用する手段が有効となる。
そこで、利用が難しい低温廃温水熱を工場内で活用でき再利用することができるボイラ給水加温ユニットを開発した。同製品をボイラシステムに導入することで、蒸気ボイラシステムのランニングコストとCO2排出量を約5%削減することができる。「ボイラ単体での効率追求だけではなく、工場の未利用熱の活用を組み合せることで、蒸気システムや工場全体の省エネ提案を進める」(同社)という。