グループのモデル工場に
マルハニチロ広島工場 工場長 松岡信人氏

 マルハニチロの広島工場(広島市中区江波沖町)は設立から50年以上経つ歴史のある工場だが、建設当時の建物を改修・補強・整備して使い、高度なフードディフェンスで安全安心な商品の生産をめざしている。東日本大震災で被災した石巻工場(宮城)からの一部製品の移管と、新商品がヒットしたことで生産量が増え、昨年度の売上高・利益は直営8工場の中で癸韻世辰拭8什澆任魯哀襦璽廚離皀妊觜場に位置付けられている。

     松岡工場長

 ――設立が1960年(昭和35年)と古い。
 松岡 アメリカ向けの冷凍かきの生産からスタートしました。その後、かきやみかんの缶詰、魚肉ソーセージを生産していました。70年以降は主に肉類を使った業務用調理冷食が主体になり、90年ごろから市販用冷食の生産が増え、業務用から市販用に徐々にシフトしていきました。現在では95%程度を市販用が占めています。業務用は焼売を手掛けています。中でも肉焼売は隠れた技術を持っていて、品質・価格で優位性があると自負しています。
 ――マルハニチログループのモデル工場に位置づけられている。
 松岡 モデル工場は時代による変せんがあります。以前は石巻工場で、私も通算で8年勤務しました。広島工場は高度なフードディフェンスで安全安心な商品を生産しています。「牛カルビマヨネーズ」などを生産する包あん焼成ラインは、最も省人化が進んだ大量生産ラインと言えます。
 石巻工場からの一部製品の移管と、新商品がヒットしたことで、東日本大震災以降は生産量が年々増加し、昨年度は売上高と利益が直営8工場の中で癸韻任靴拭その分、生産量は震災前に比べて1.5倍に増え、フル生産が続いています。
 手前味噌にはなりますが、従業員はまじめで改善意識が高く、まとまりの良さがあります。

自動音声ガイダンスシステムはベトナム語、中国語にも対応

 ――外国人技能実習生が多い。
 松岡 現在74名が在籍し、ベトナムが最も多く、次いで中国です。男性が14名で、女性が圧倒的に多いのが特徴です。技能実習生には日本語教育、技能教育、安全教育など教育体制をきちんと整備しているため、帰国する際は「また来たい」という声をよく聞きます。生産現場には自動音声ガイダンスシステムを導入し、作業の指示や異常を検知した時は知らせる仕組みになっています。音声は日本語だけでなく、ベトナム語、中国語でも流れます。
 ――生産現場が長い。
 松岡 入社した1983年と、生産管理を担当した2015年の2年間以外、本社勤務はありません。震災の時は宇都宮工場長でした。1週間で復旧し、魚肉ソーセージを生産して被災地に供給した思い出があります。