「病院給食展」でニュークックチル各社出品
 再加熱方法の違い打ち出す、外部食材を活用

 スマートエンジニアリングTOKYO2016と同期間、同会場で、「病院・福祉給食展」など病院、医療、福祉に関連する3展合同の「HOSPEX Japan 2016」が開催された。
 給食展では医療・福祉給食現場で人手不足が深刻化しているため、盛付け済の食事を再加熱するだけで入院・入居者に提供できる機器・システムの提案が目立った。
 特に「ニュークックチル」の仕組みを活用し、献立を一旦冷却してから再加熱するサービスを複数の機器会社が提案し注目された。
 主催は(一社)日本医療福祉設備協会と(一社)日本能率協会。

      再加熱方式の違いがポイント

 従来型の「クックチル」は食材を加熱調理し、急速冷却、チルド保存。喫食する直前に再加熱し、盛付けて配膳車で運ぶのに対し、「ニュークックチル」は盛付けた冷却メニューをそのままカートで加熱するので、多品種メニューでも食数が少量でも対応できる。再加熱カートに収容すれば、加熱時間はタイマーでコントロールできる。
 再加熱方法の違いを各社アピールした。エレクターは熱風でカート内を加熱する。マルゼンは遠赤外線保温方式。ニチワ電機はスチコン方式の熱風蒸気を強制循環する。エージーピーは機内食の仕組みを生かしIH・EHで個々の皿をピンポイントで加熱する。AGPの食材にはマルハニチロのやわらか食も使うことを試食も含めて提案した。
 野菜、魚、肉などの素材から調理するよりも、外部のセントラルキッチンや調理済冷凍食品などを活用することでさらに人手をかけないシステムを各社追求している。

   ニュークックチルを各社アピールした

 ニュークックチルのほかに、フジマックは1台で煮る、焼く、蒸す、揚げる、圧力調理と幅広く自動で調理対応する「バリオクッキングセンター」を実演し紹介した。マルゼンは調理現場が暑くならない「涼厨回転釜」やスチコン機器などをアピールした。
 四国医療サービス蠅離轡鵐札ぅ奸璽瓢業部は医療用・機内食用や業務用に開発したLLC(ロングライフチルド)や調理済冷凍食品を展示紹介した。同社はプロトン凍結機を8月四国で初めて導入したばかり。

  チルド保管し再加熱したものを試食提案

 やまぐち産業振興財団のコーナーではマルハニチロが山口大学、山陽食品工業(山口)と共同開発した、機能性とおいしさを兼ね合わせる冷凍「おさかなハンバーグ」、「おさかなボール」をアピールした。
 同会場で開催された「スマートエンジニアリング」展のNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)コーナーでは前川製作所が早稲田大学と2013年から共同研究している「加熱温度200℃の産業用高効率高温ヒートポンプの開発で、43%の省エネを実現」の新技術の開発段階を紹介した。この高温ヒートポンプの技術は2020年の市場導入を予定している。
 このコーナーでは自動車の排熱を利用するアイシン精機の小型吸収冷凍機技術なども紹介した。